育成とキャリアアップ
私たちは社員一人ひとりの自主性や本人の意志を大事にしたマネジメントを行っています。つまり、やることが決まっていてそれを言われた通りにこなすようなことは求めていません。一方で、完全放任主義で周囲は全く関与しないということでもありません。
あくまでも本人の「これをやりたい」「こうしたい」を尊重しつつ、実際には経験豊富な先輩や上司、そして各分野の専門家に相談しながら、チームとして仕事を進めていくことになります。
また、1年目はこれをやる、5年目になったらリーダーに昇格する、といった杓子定規のキャリアプランは用意しておらず、入社された方のこれまでの経験やスキル、そして意欲と成長度合いを見て、本人にとっても会社にとっても最良と思われる部署やミッションにアサインしています。
実例としては、新卒入社後4年目にしてマネジメント業務をするようになった社員、中途入社して32歳で執行役員になったメンバーなどがいます。一方で、特定の領域でじっくりと経験を積みたいメンバーや少しずつできることを広げていきたいメンバーもおり、そういったキャリアアップも可能となっています。
私たちが大切にしている価値観
以下は、私たちが仕事をする上で大切にしていることです。5項目あり、具体的に書き出して全員で共有しています。こちらをご覧になって、さらに入社後の仕事の進め方についてイメージしていただければと思います。
【1、想いと挑戦を重んじる】
・個の尊重
パーパスや会社の方針は共通認識として持っておきたいが、その上で最終的には個々人が自分で決めるしかありません。オンサイトとしては「こういう場合はこうする」といった具体的な場面まで想定した画一的な基準は定めません。むしろ、人によって考え方や行動は違っていた方がいいと思っています。
ビジネスでは、数学のように一意に客観的な解が導き出されるわけではありません。顧客や社内メンバーの要望、限定的なリソース、そもそもの目的など、あらゆる要素を考慮しますが、最後は「自分は何を大事にしたいのか」に立ち返り、自分で決めてください。上の人の指示を仰ぐくらいなら、自分で判断してやってみましょう。失敗しても、何かしら得られるものがあります。
・自分の仕事価値観
正解がない中で判断をするためには、自分の仕事価値観が必要になってきます。自分が仕事において大切にしたいことは何か、自分にとってのプロフェッショナルとは何か、オンサイトのパーパスとの接続ポイントはどこにあるか、どんなキャリアを歩んでいきたいのか。
「何でも言われた通りに頑張ります」「無心で修行します」ではなく、まずは自分をしっかり持ちましょう。
・パフォーマンスと成長
本人が意思を持って、責任を持って、やりたいことを我慢せずにやる。これが最も高いパフォーマンスが出ますし、最も成長できます。
責任と言ってもクビになることはありません。失敗は歓迎します。だからといって「甘えていい」「基準を下げていい」というわけではありません。常に顧客にも社内メンバーにもパートナーにも喜ばれるような「いい仕事」をしましょう。
そして、どんな分野でも、成長するために一番いい方法は「本番をやること」です。例えばスポーツなら、もちろん練習も大事ですが、本番の試合を一回やる方がよほど得られるものは大きいです。ミュージシャンも、スタジオで何時間も練習するよりは、一回ライブステージに立つ方が成長します。これはどんなことにも言えます。オンサイトでは実際に自分でやる機会を多く提供しているはずです。本番を積み重ねていきましょう。
【2、難問を最前線で解く】
・一番詳しい人
オンサイトが顧客から選ばれている理由のひとつが「常に最新のテクノロジー、トレンド、サービスをわかっているから」です。それもどこかで聞きかじった知識や一般的な情報ではなく、実感を持って語れること。
プロダクトライフサイクルで言うところのイノベーターのところに自分たちがいて、そういう商材を顧客に提案しよう。顧客に「オンサイトの人と関わっていると、うちの会社も良くなる。前に進んでいける気がする」という期待感を与えられる人になろう。
・いつも新しいことを
ひとつの基準として「半年前と同じことをしているのはダメ」という認識を持っておきましょう。とは言え、半年後に急に何かが変わるわけではないので、結局は毎日、少しでもいいので何か新しいことを取り入れることでしか、変化は生まれません。
顧客への提案内容、技術的な要素、ツール、時間配分、タスクの進め方、コミュニケーションの取り方、情報共有……どんなことでもいいので「新しいことをやってみた」を積み重ねて、「結果的に半年前とは違うことをやっている」会社でいましょう。
・プライベートでも
業務中だけでなくプライベートでも、いつもとは違うお店でごはんを食べよう。いつもとは違う道を通ってみよう。行ったことのない場所に足を運ぼう。会ったことのない人に会ってみよう。新しいサービスやツールは取りあえず使ってみよう。そんな人が集まったら、きっと面白い会社になるはず。
【3、変革の主体となる】
・顧客への価値
ただ詳しいだけでは価値提供にならないため、具体的に自分の業務に落とし込み、実際に顧客の課題を解決しよう。自分がやったことで顧客の何が解消されたのか、顧客は何が嬉しいのか、結果的に何が変わって何が伸びたのか。そこまでやって「仕事」です。素敵な自分たちでいることはもちろん大切にしたいですが、実際に何をしたかという行動、そしてそれによって顧客の何が変化したのかという結果までこだわろう。
・リーダーシップ
状況説明や分析に終始するのではなく、具体的に何かを決め、人を動かし、実践し、結果を得ることを自分が主体となってやるようにしましょう。経験不足でも、相手が凄い人でも、難しい状況でも、何かしら自分にできることはあるはずです。それを見出して、実際にやってみるのがリーダーシップです。
仕事は顧客の言われた通りにやるものではないし、上司の代わりにやるものでもありません。自分の仕事の中心にはいつも自分がいます。経営陣も、他部署も、パートナーも、顧客も、使えるものは使い倒して「自分が」仕事を動かしていきましょう。
【4、成果にこだわる】
・結果と行動
仕事をする上で最終的に大事なのは成果を出すことです。ただし、スポーツをやるときに「よし勝つぞ!」と気合いを入れるだけでは勝てません。勝つための具体的な行動が必要になってきます。これは仕事でも同じです。成果に繋がる具体的で意味のある行動をしましょう。
言い換えるならば、成果を出すとは、どんな状況でも「まだ何かできることはあるはず」という前提に立ち、最後までやれることを考え、決め、行動すること。八方ふさがりで解決策はないように思えても、何かしらできることはあります。それは意外な(場合によってはロジカルには思いつかないような変な)方法かもしれません。奇策を推奨するわけではありませんが、一般的な真正面の解以外にも方法はあるという前提は持っておいていいでしょう。例えば以前、どうしても商品を顧客に届けたいが配送業者の手配が間に合わず、やむを得ずオンサイトの社員がレンタカーを借りて自分で運転し、なんとか顧客が必要なタイミングに間に合うように届けたという実例がある。そういった一手を取れるかどうかです。
・成果とは
もちろん売上や利益はわかりやすい成果だが、それだけではありません。直接見える数字にならなくても、顧客がオンサイトのおかげで何かを解決することができた、オンサイトのおかげで助かった、仕組みを残してくれたので自走できるようになったというのも成果です。特に顧客に対しては「すぐに数字になること」だけをやるのではなく「本当に顧客のためになることは何だろう?」という問いは常に持っておきたいです。また、オンサイトの企業価値が高めた、チームに貢献した、誰かを成長させることができたといったことも成果だと言えます。ただし、なんとなく「いいことをした」で終わらないよう、具体的に誰にどういう変化をもたらしたのか?は妥協せずに追求しよう。
・働きやすい会社
成果が出ている会社の方が、結果的に仕事にもやりがいを感じられるし、人の採用や育成、環境づくりなど、あらゆる点でポジティブな効果があります。「働きやすさ」と「成果を追い求めること」は相反しないはず。どちらも妥協せずに追求していきましょう。
【5、チームで超える、チームで変える】
・組織の力
幸い私たちはチームで動いていますし、オンサイトもかなり人数が増えてきました。自分は知らないことでも誰かが知見を持っているかもしれませんし、過去に似たような事例があるかもしれません。そこも活用して仕事をすることで顧客に価値を提供することができ、自分も成長していきます。たとえ自分が経験不足でも、組織の力を使って、自信を持って顧客に提案しよう。
・チームへの貢献
オンサイトは社内での知見を溜めることを重視してきました。有益な情報は自分から発信して、誰かの役に立つことを大切にしましょう。部署や役職に関係なく、誰かが困っていたらサポートしよう。これも経験やスキルは関係ありません。誰だってチームには貢献できます。オンサイト全体のパフォーマンスを上げて、結果的に顧客により大きな価値を提供できる会社になろう。
こういった働き方に一部でも共感された方は、ぜひ一緒にオンサイトで仕事をしましょう。
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